先輩たちの医学部合格プラン
2016.07.08
『巣鴨高→慶應大医学部』英語は裏切らない、英数力アップがライバルに差をつけ合格の近道に
慶應義塾大学(医)
竹内 悠介さん
▎他の合格大学
防衛医科大学校(医)、東京大学 後期日程
▎出身中高
巣鴨中学高等学校
▎出身塾・予備校
巣鴨中学高等学校
医学部受験について
1. 医学部進学を考え始めたのはいつ頃ですか?また、理由・きっかけがあれば教えてください。
中3の終わり頃です。父親が医者だったことも理由の1つです。「人の役に立つ仕事につきたいと思い。人の生死に大きく関わるという意味で、その最たる例が医者だと考えた」と慶医の面接で答えました。
2. 現在の在籍大学を志望校に選んだ理由は何ですか?また、どのようにして決めましたか?
私立で1番レベルが高い(と言われている)からです。それなら入学すれば仲間のレベルが私立では1番高いからです。また、私立の中では安いほうだからです。
3. 本格的に受験勉強を始めたのはいつ頃からですか?
中3の終わり頃です。
4. 医学部の入試情報はどのような方法で入手しましたか?
- 高校の進路指導室や担任の先生、資料やデータ
- △
- 予備校の先生、資料やデータ
- △
- オープンキャンパスや進学相談会
- ✕
- インターネットのウェブサイト
- ✕
- 受験雑誌や書籍
- ✕
- 友達や先輩
- ✕
よく利用した:◎ 時々利用した:◯ 数回利用した:△ 全く利用していない:✕
5. 苦手科目の克服や、得意科目の伸長にあたって、具体的にどのような対策をしましたか?
[苦手科目の克服] 苦手科目は数学と理科(物理・化学)でした。これらの苦手を最終的に克服することはかないませんでしたが、慶医に関して言えば、理科は崩壊したものの、数学は悪くない出来でした。慶医の数学は総じて誘導が丁寧です。ですから人並みの計算力と誘導に乗っかる能力があれば6~7割(すなわり足を引っ張らない程度)を取ることは可能です。いわば、センター数学の延長戦なのです。自分は、自力で解き切る能力は乏しいままでしたが、誘導に乗っかることは得意だったことが幸いしたのだと考えます。理科はミスが減りませんでした。
[得意科目の伸長] 得意科目は英語でした。高1高2では塾と学校で授業を比較的マジメに聞いていました。このとき精読する能力は身に付きました。高3は1学期は塾にも通っていましたが、他の科目に時間を回すのが得策と考え、やめました。その後は、英語はだいたい学校の授業でした。センター前から前期までの間はあまり英語には触れませんでしたが、慶医のカコモンは2年分ときました。受験英語においては1度力がつけば放置しても大丈夫です。慶医の英語は9割程度とれました。
6. 1日当たりの勉強時間は平均して何時間でしたか?(高校や予備校・塾での授業は除く)
2.5時間(平日)/8時間(休日)
7. 受験勉強で一番苦労したことは何ですか?また、それをどのようにして乗り越えましたか?
自分自身が精神的に弱かったことです。それを完全に乗り越えることはできませんでしたが、友達に愚痴を聞いてもらったり、あるいは一緒に歌ったりして気をまぎらわせました。また直前期は学校に通いました。友達と勉強したり、体操したり、しゃべったりしました。精神面から言えば、この作戦は成功でした。自分は浪人したら発狂するだろうこともこの時期に痛感しました。そういう意味で慶医は”絶対に落とせない試合”だと考えられたことが最初の科目の理科で壊滅した後の粘りにつながってたのかもしれません。
8. オススメの参考書があれば教えてください。
- 国語
- 実戦トレーニング古文単語 / 中央図書
- 物理
- 難問題の系統とその解き方物理I・II / ニュートンプレス
- 化学
- 化学Ⅰ・Ⅱ(教科書) / 啓林館
- 外国語
- 鉄壁ハリーポッターの朗読CD / 角川学芸出版
9. これから医学部をめざす後輩へ、メッセージをお願いいたします。
自分には自身の受験を通じてわかったことがあります。英語と数学がともにできなければ勝負になりません。英数が共にできれば理Ⅲに合格できます。英数のうち片方できれば理Ⅲ以外はおそらくだいたい合格できます(京医や医科歯科はわかりません)。ですから英数をまずはしっかりやりましょう。特に英語は裏切らないのでお得です。あと、理系なのに数学が苦手な人は覚悟しましょう。非常に厳しい戦いが待っています。他でカバーできるなどと思わず、手遅れにならないうちに手を打つことをオススメします。あと、最後に頼れるのは学校です。友人はもちろん、君のことを理解している先生方がいます。学校を切り捨てることはやめた方がいいでしょう。それでは、君が「自分の努力に見合った結果」を手にすることを祈ります。
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